「踊り」続けてかれこれ10年。
No.207
とは言え、別に、私がEXILEだったとか、ZOOだったとか、
そんなことを今さらここで告白するつもりもない。
いや、もとよりそんな事実はない。
長男も生まれて、来週には嫁と娘とともに、帰還予定。
そう。
1ヶ月以上にわたった、「一人暮らし」ももう終わるのだ。
おそらく、
これほど長い一人暮らしは、もう二度とないだろう。
むろん、家族関係がうまくいけばだけどw。
そんな一人暮らしの私のささやかな愉しみといえば、
夜な夜な、寝る前に見る、「踊る大捜査線」(テレビ版)なのだ。
※正確には「寝ながら」だけど、嫁には内緒。
放映から10年。
あらすじも、意表をつく展開も、せりふも、
演出サイドが埋め込んだ結末までのヒントさえも、
すべてをわかりきった上で見ても、
これほど飽きさせない作品と、飽きない自分。
まぁ、「踊るマニア」ぶりも、
私のようなレベルになれば、
愉しみは作品の中身のみにあらず、なのである。
(意味も力もなくエバってみる)
10年前のスタッフロールには、
今でこそ世に出ているタレントが、
実はちょい役で出ていた、
なんていう新たな発見もあったりする。
そして、
「踊る」では「プロデューサー補」という立場にいた高井一郎氏は、
今では、「SP」のプロデューサーを張っていたりするし、
同じく「演出補」として、踊っていた羽住英一郎氏は、
「海猿」だったり、この冬公開の「銀色のシーズン」の監督をしていたりする。
みんなこの10年の間に、「補」が取れて、いまや大御所になりつつある。
10年という月日は、人を大きくする。
そういえば、
私自身も、社会人10年周年がいつの間にか過ぎ去った。
モノづくり業界在籍も、11年目。
名だたる氏たちとは格が違うものの、
私の場合も、枕詞の「アシスタント」がいつの間にか取れていた。
甘えられない肩書きに、成り代わっていた。
10年の月日に相応しく、大きくなったか?
そんな自分をさておいて、
スタッフロールで、大御所になりつつある氏たちの名前を見つけては、
「大きくなったもんだなぁ~」と、
年上の大御所に向かって、何様だかわからない、
まるで近所のおっさんみたいな感慨にふける夜も、
もうすぐ終わる。