No.279
ボブ・ロスさん。
確か高3くらいの頃だったと思うのだけど、
夏休みの午前、NHKのBSで放送されていた、
「ボブの絵画教室」を食い入るように観ていた。
なぜ、今その話を思い出したか。
先週末、近所のジョイフル本田にある、
画材なんかを売っているスペースで、
この「ボブの絵画教室」のビデオが流れていた。
今、まだボブの絵画教室は熱いらしい。
この番組がまた、面白い。
美しい風景画を、様々な道具を使いながら、
独特の語り口調とともに、ボブさんが描いていくのだ。
「ここの木は一本じゃ寂しいでしょうから、
もう一本となりに描いてあげましょう」とか言いつつ、
湖畔に立つモミの木を、見事に描きあげてしまう。
それもあっという間に。
その画の美しさと、ボブさんの優しい口調(吹き替えだけど)は、
今も尚私の脳裏に焼きついているのだ。
で、驚いたことに、
この番組を観ていた、まさに高3の夏、
なんとまぁタイムリーど真ん中なタイミングで、
仙台の街中(確かドトールだったと思う)で、
このボブさんに遭遇したのだ!
仙台で、生ボブだぜ?!
彼を知っていたのは、私だけではないらしく、
多くの人から握手を求められたり、サインをねだられたりしていた。
(私は、遠目に見ていたのだけど)
で、そんな奇跡的な出会いから、15年以上経った今日、
あらためてボブさんをググッて、ウィキってみたわけだけど、
なんと、このボブさん、95年にお亡くなりになっていた。
私が仙台でお会いした(=目撃した)のが、
92年だから、わずかその3年後に、
鬼籍に入られていたわけだ。
ボブさん、
遠い東の異国の町であなたの視界に入った(と思う)、
ダサい制服を着た一人の少年のことなんか、
まず覚えてはいらっしゃらないと思いますが、
遅ればせながら、ご冥福をお祈りさせてください。