時の流れは、我々に究極の決断を強いている。たとえるなら、「椿姫彩菜がありか、なしか」なんていう、あまっちょろい選択ではなく、「マツコ・デラックスがありか、なしか」というレベルでの究極さだ。ちなみに余談だが、マツコ・デラックスは、私より1歳上らしい。
No.276
いや、表題はまったく関係ないのですが。
フロッピーディスクの話。
先日ITメディアニュースに掲載された記事を読むと、
PCユーザーを対象にしたアンケートの回答で、
回答者の実に1/4にあたるユーザーが、
今も記録メディアとしての「フロッピー」を利用しているとのこと。
これは、例えば基幹システムを中心に据えた社内のネットワークを、
10年来使用していて、そこで業務が完結いちゃっているもんだから、
アップデートの必要がない、なんていう例が多々あるってことだろう。
フロッピーという語感の響きがなんとも懐かしいけど、
それとは裏腹に、挙げたような例はいくらでも想像できる。
ちなみに、フロッピーといえば、ドクター中松氏が発明した、
というエピソードも出回ったが、wikipediaによると、
どうもそれはガセっぽい。
10年前、我々もの作り屋の間でのデータのやり取りは、
フロッピーのほか、MOなんかがあったりして、
メール(Netscapeね)でのやり取りなんかも、
ようやく本格化した時代だった。
思えば、ドキュメント類のやり取りは、1.4Mのフロッピーで充分だったし、
デザインデータは、128MのMOで充分だった。
ところが10年後の今、
記録メディアなんてものは、GとかTとか、
100万倍以上もの単位で、容量が向上している。
それは、やりとりされるデータに対応しての進化なのだろうが、
そう、そうなんだよ。
データそのものの容量も、10年前に比べ、増えているのだ。
昔に比べて、そんなにたいそうなものを作っている実感も、
そんなにないのだけどね。
10年前に作った資料やデータ、そんな考え方では、
もはや現代では太刀打ちできない、ってことだ。
一応IT業界人のくせに、
こんな当たり前のことに、今実感して、驚いてみる。
で、なんでそんな話になったかというと、
YOU TUBEで、こんな画を見つけたから。
どうも、政府は2003年に、「ITいわゆるフロッピー化」という、
壮大なIT戦略を練っていたらしいw。
この会見からたった5年。
フロッピー化を推進していたこの人が、
リーダーになったこの国の行方は、いかに。